2005年10月アーカイブ

BOOK「山のミステリー」

yamanomisutely.jpg 山のミステリー
 工藤隆雄著
 (東京新聞出版局:1,500円+税)
 ISBN/ASIN:4808308282
 
 
 
このところ仕事が忙しい上に、秋口なので体調も今ひとつ良くない日が続いている。当然、山には出かける余裕はない。その反動なのか、何冊か続けて山の本を読んだいる。
この本、山の幽霊にはじまり、自然の不思議な力や神秘など、山小屋の主人などから取材した55の話を収録している。雨男は霊感が極端に強い方ではないと思うけど、一度だけ、霊的というか、不思議な体験をしたことがある。

・・・差し障りがあるかも知れないので、どの小山かは伏せておく。ある山の中腹にある小屋横の幕営指定地にテントを張っていた。その夜は異様に暖かく、ちょっと異様な雰囲気がしないでもなかった。2時間ほど眠ってふとめが覚めた。暑くて寝袋に入っていられず、その後もすぐには寝付けそうになかった。そこで、テントの外を覗いて見た。物音ひとつしない静寂・・・満月ではなかったと思うけど明るい夜・・・白い霧のようなものが、幕営地にいくつか漂っていた。濃度にムラのある霧だろうと思って不思議にも思わず、ちょっと幻想的な風景を眺めていた。
テントの入り口を閉め、再び横になった。・・・ふと気が付いた。白い霧のようなものが、テントの中にも入っていた。テント生地がないかのように、すーっと通り抜けて入ってきたかと思うと、そのまま反対側に通り抜けていく・・・。ゴアテックスのテント生地を霧が通り抜けるわけはない。でも、いくつもいくつも、白い物がすーっと通り抜けていった。
特に恐怖も感じなかったので、不思議に思っただけでそのまま眠ってしまった。・・・結局、あの白い霧のようなものが何なのかは未だにわからない。

●いままでに読んだ山の本は「山の図書館・アメダゼ文庫」を見てください。

国立科学博物館 「パール」展

2005-10-30.jpg上野公園にある国立科学博物館(かはく)に特別展「パール展」を見に行ってきた。
真珠なんて自分で身につけることもなく、幸いにも買って上げる相手もいないので、ぜんぜん縁のない世界。それでも、一般常識として日本が世界に先駆けて真珠の養殖に成功し、いまだに世界の主要な真珠産出国になっていることは知っている。そして、世界中で真珠が取引されるときの重さの単位が「匁(もんめ)」であることも、何かの折りに聞き知っていた。・・・まあ、一応の基礎知識はあったわけだけど・・・。
 
展示の印象ではないけど、最初に感じたことは・・・通常の科学史展示とは客層がちょっと違う。いつもは平日の空いたタイミングに来るのに、今回はちょっと訳があって日曜日に来たせいかもしれないけど・・・。とはいっても、2000年に開催された「ダイヤモンド展」の時ほどの違和感はなかったけど^^;
真珠の科学的な解説展示から始まったので、やはりかはくの特別展だと思っていたら、少しずつ雰囲気が変わってきた^^; なんとなく美術展示に近い感じになってきて・・・連れの歩みが遅くなってきた^^; もうこのあたりから、出口近くにあるであろうショップが気になりだしてきた・・・^^; 再び養殖の歴史など、自然科学史的な展示になりホッとしたのもつかの間、突然、ショップが現れた。再び連れの歩き方が遅くなり、やるせない気分でそこを通過した。・・・ちょっとくらい買って上げてもいいのだけど、正直言って、買って上げるような関係ではないんだな・・・今のところ^^; まあ、何も買って上げなかったことで怒っている風でもないから、向こうも期待はしていなかったのだろうけど・・・ちょっと気まずい雰囲気になった。
・・・やっぱり、いくら国立科学博物館の特別展とはいえ、連れてくる相手は選ぶべきだったかも知れない^^;

toutyou8000m.jpg 登頂8000メートル
 明治大学山岳部十四座完登の軌跡

 谷山宏典著
 (山と渓谷社:2,200円+税)
 ISBN/ASIN:463517171X
 
 
 
世界の屋根といわれるヒマラヤ山脈には、エベレスト(サガルマータ/チョモランマ)を筆頭に8000mを超える山が14座ある。この14座すべてに登った超人的な登山家は、まだ10人程度しかいない。・・・残念ながら、現時点では日本人登山家は一人も達成していない。

この本は、「明治大学山岳部」とそのOB会「炉辺会」のヒマラヤ遠征と「ドリーム・プロジェクト」の記録をまとめた本。ドリーム・プロジェクトとは、明治大学山岳部と炉辺会で団体としてヒマラヤ8000m峰全山登頂を目指すもの。・・・日本人初のエベレスト・サミッターである植村直己をはじめ、多数の8000mサミッターを輩出した明大山岳部ならではのプロジェクトだ。
著者が明大山岳部OBであることと、基本的には明大山岳部の歴代メンバーの登山記録なので、どことなく内輪ネタ的な話も多く、さらに明大山岳部ならではのチームワークなどという自画自賛のような表現も少なくはない。部外者が読んでも面白くないのではないかと思いながら買ってみたけど、実際はけっこう面白かった。・・・「明大山岳部ってすごいなぁ」と感心するからではなく、ヒマラヤの巨峰そのものが持つ魅力なんだろうと思う。

●いままでに読んだ山の本は「山の図書館・アメダゼ文庫」を見てください。

2005-10-21z.jpg18日から一泊二日で佐賀県の鳥栖市に行った。目的は仕事に関連して、とある企業の施設を見学する出張だった。・・・その帰路、「BLOG版 雨降神社の御神酒」のネタとして買った「宮崎焼酎セット」が今日届いた。
100mlのミニチュア瓶で8種類の焼酎が入ったセットで、種類だけはずいぶん稼げる。A~Cまで3種類のセットをまとめ買いしたので、宮崎県の焼酎が24種類も手に入った^^ ・・・ネタ集めとしては、ちょっと反則のような気がしないでもない^^;;

宮崎焼酎セットA (各100ml×8種)
駒(柳田酒造)、八重桜(古澤醸造)、静寂の時(高千穂酒造)、無月(櫻の郷醸造)、玄米焼酎(大浦酒造)、いいとも(雲海酒造綾工場)、あなたにひとめぼれ黒:いも(都城酒造)、吉兆雲海(雲海酒造五ヶ瀬工場)
宮崎焼酎セットB (各100ml×8種)
幸蔵(幸蔵酒造)、くろうま(神楽酒造)、そば刈干(高千穂酒造)、飫肥杉(井上酒造)、雲海(雲海酒造五ヶ瀬工場)、明月(明石酒造)、あなたにひとめぼれ黒:むぎ(都城酒造)、日向木挽(雲海酒造綾工場)
宮崎焼酎セットC (各100ml×8種)
大麦 いいとも(雲海酒造綾工場)、ひむか寿(寿海酒造協業組合)、そば天照(神楽酒造)、甘露(京屋酒造)、黒麹 高千穂(高千穂酒造)、松の露(松の露酒造)、くり焼酎(佐藤焼酎製造場)、純米八重桜 手づくり(古澤醸造)
■発売元:宮崎県酒類販売株式会社
■購入店:太宰府 通りゃんせ 宮のとまり
■購入日:2005.10.19
■セット価格:各2,100円(税込)

2005-10-19c.jpg太宰府天満宮にお参りした後、長いエスカレーターとトンネルを通って、九州国立博物館に立ち寄った。つい数日前の10月16日にオープンしたばかりだという。かなり立派な建物・・・建物の大きさに対して展示スペースが狭い気もする・・・維持費がかなり高そうな感じ^^; すべて税金で作られたわけだけど^^;
少しは自分たちで稼ごうという意欲があるのか、ミュージアムショップが広くて充実していたけど、いかんせん売っているものが面白くない。
時間がなくてかなり駆け足で通り抜けた^^; ・・・残念だ、もっと時間があったならなぁ・・・。
 
●文化交流展「海の道、アジアの路」・・・歴史の教科書にも出てくる金印の本物が展示されていた。ほかには、新潟の十日市の遺跡からでた縄文土器がなかなか面白かった。・・・この展示にも期間が決められていたから、常設展ではないのだろうけど・・・よくわからない?^^;
2005-10-19d.jpg●開館記念特別展「美の国日本」・・・東京の五島美術館の茶入「安国寺肩衝(大名物)」が展示されていた。10年ぶりくらいの再会。観るたびに感動もの^^ 靖国神社所蔵の安土桃山時代の兜が面白かった。兜から腕が生えていて、金剛杵をにぎりしめている。まるで、東急ハンズ大賞のトロフィーのようだ^^; さらには、長いウサギの耳が生えた兜もあった^^; 安土桃山時代は「日本のルネサンス」といわれる時代だけど、ものすごいオリジナリティだと思う。

太宰府天満宮

2005-10-19b.jpg仕事で佐賀県鳥栖市に出かけた。その帰り、帰りの飛行機までの時間を使って、太宰府天満宮に立ち寄った。
以前、小倉にある企業の仕事を継続的にしていた頃、博多には何度も来たけど、太宰府天満宮に足を伸ばしたのは初めて。社会人になってしまうと受験にも縁がなくなって、そもそも向上心のかけらもない雨男としてはいまさらお参りする気も起きなかった^^;
印象は、意外に小さい神社だということ。なんとなく京都などの大きな神社を想像していたけど、やはり京都から観ると太宰府は左遷されて行くような地域だということを忘れていた。
自分には受験の予定はないので、来春、高校受験を迎える友人の娘さんのお祈りをしておいた。「志望校に合格できますように^^」。
ついでに、その妹と友だちの分もお祈り。「勉強しなくても高校に合格できますように^^;」。・・・虫のよすぎる罰当たりなお願いだけど、まあ、罰が当たるのは雨男ではないだろう^^;;

初体験 TOYOTA プリウス

訳あって、雨男はクルマがあまり好きではない。もちろん、運転免許も持っていない。だから、クルマに詳しいどころか、ほとんど知識がない。・・・でも、ガソリン・電気のハイブリッドカー「TOYOTA プリウス」のことは知っている。・・・SMAPの草薙剛が出ているトヨタレンタカーのコマーシャルで、トヨタレンタカーは全車にカーナビが装備されていること。そして、プリウスもレンタルしているということも・・・。
今日、夕方の飛行機で福岡空港に着いた。佐賀県鳥栖市への出張なので、空港でレンタカーを借りた。もちろん雨男が運転するわけではないけど、そのレンタカーがプリウスだった。特に予約していたわけではなく、たまたまキャンセルが出たのでプリウスが回ってきただけだという。なんにせよ、話題のクルマに乗ることができた^^
乗り心地はいい、静かだし。運転した人の話では、トルクもあるし、足回りのいいとのこと。
そして驚いたのは燃費。・・・レンタカーなので、翌19日に返却前にガソリンを満タンにした。福岡空港から佐賀県鳥栖市に行き、帰りは太宰府に立ち寄ってから福岡空港に帰ってきた。走行距離は約70km。・・・そして、スタンドで給油した量はわずか1.7リットル。リッター当たりの燃費は41kmにもなる。・・・クルマのことはよく知らないけど、これって、すごいんだろうなぁ。

BOOK「憲法第九条の戦後史」

kenpoudai9jouno.jpg 憲法第九条の戦後史
 田中伸尚著
 (岩波新書:780円+税)
 ISBN/ASIN:4004309514

 
 
最初に行っておくと、この本は題名通りに第9条に関することしか書いてません。
先の総選挙で大勝した小泉自民党、大敗した前原民主党、ともに揃って憲法改正をおおっぴらに言い始めた。小泉首相の政治日程には上がっていないけど、ちょっときな臭い感じ^^;
誤解を恐れず、雨男個人の立場を言えば、改憲推進、第9条改正賛成、自衛隊の国軍化(条件付き)賛成、交戦権の明記、集団的自衛権の回復(条件付き)賛成、非核三原則の明文化と行った感じ・・・。その理由は、戦後、自民党政権が営々脈々とくり返してきた「解釈改憲」と、司法が憲法判断に採用してきた「統治行為論」という名の行政従属が許せないからだ。
 
さて、「憲法改正」というと第9条のことばかりがクローズアップされるけど、でも本当はもっと大きな視点から未来を見据えた画期的な憲法を目指して欲しいと思う。たとえば、地球環境の視点を加えるような・・・生態系や野生動物の権利まで認めるとか、少子高齢化の中で日本国民が幸福な老後をおくれる新しい基本的人権の追加とか、参議院を廃止して新しい議院を加えた二院制とか、大統領制の導入とか・・・。
まあ、日本の未来ビジョンを示せない与野党がどうがんばっても、未来につながる新しい憲法なんて期待できそうもないけど・・・。

今日は「女人禁制破りの日」

2005-10-15.jpg今日は「女人禁制破りの日」だという。ネットでささっと検索してみたけど、だれがいつ、何の目的で制定したのか、面倒なので調べるのは止めた。でも、由来は1867(慶応3)年の今日、英国公使ハリー・S・パーク夫妻が富士山に女人禁制を破って登山したことによるらしい(雨男の調べでは、新暦の10月7日なんだけど・・・)。気になる人は「山の図書館別館資料室 登山史年表」を見てください。
でも変だな、雨男の調べでは、もっと昔に富士山に登った女性がいるのだが・・・。
パーク婦人が富士山に登る35年も前、1832年(天保3)旧暦9月26日、江戸の「高山たつ」が富士山に登ったといわれる。女性であると気づかれないように男装していた。たぶん、これが記録に残る最古の女人禁制破りの富士山登拝だと思う・・・。
余談ながら、外国人として初めて富士山に登ったのは、1860年(万延元)9月11日(旧暦7月26日)、初代イギリス公使ラザフォード・オルコック一行の富士山登山。この時、トビィというスコッチテリアが同行していて、犬としてはたぶん初登頂。ただし、犬が富士山に登ってはいけないという禁制はなかったと思う。

カップ酒ブーム??

2005-10k.gif今年早々から、「ジンギスカン」ブームが来ていると言い始め、ブームなのか?本当にブームなのか? といぶかりながら、気がついたらあっという間に本当にブームになってしまった。・・・そして、「カップ酒」がブームになるはずだと言っていたら、どうやら本当にブームが来はじめたらしい。間違いない。
今日の毎日新聞朝刊に「カップ酒グイグイ増 イメチェンで女性にも人気」という記事が載っていた。渋谷や六本木にはカップ酒が飲める飲食店が増えているという。さらに、カップ酒をたくさん取りそろえた酒屋まで登場しているらしい。・・・東京中野の酒屋が紹介されていて、HPを観てみたら64種類のカップ酒を扱っていた。しかも、雨男が飲んだことのないカップ酒ばかり。「BLOG版雨降神社の御神酒所」で今日現在57エントリー(59種類)のカップ酒をアップしているけど、飲んだことがあるのはわずか1種類だけだった。・・・まだまだ奥は深そうだ^^
さて、毎日新聞の記事では、消費量が減り続けている日本酒の救世主のような期待感が書かれているけど、どうなんだろう? 最近でこそ、純米酒や吟醸酒などのまともな日本酒のカップ酒もいろいろ出てきたけど、まだまだカップ酒の主流は「普通酒」だ。・・・「醸造アルコール」という工場製のアルコールで薄められ、「糖類」という呼び名の添加物でどうにか日本酒のような味を保っている合成酒のようなお酒・・・普通酒・・・。正直いって、雨男のような病弱な人間が普通酒を飲むと、肝臓が腫れたような感じがして、目がしょぼつき、翌朝は気分が悪い。
この品質の低さが、「日本酒は悪酔いしやすい」と言われる原因であり、日本酒の消費を減らし続ける元凶なのだけど、業界は相変わらず合成酒であることをひた隠しにして、いまだに普通酒を主流として作り続けている。早い話、日本酒の消費の減少は業界の自業自得・・・せっかくのカップ酒ブームも肝心のお酒の品質がこのままでは救世主にはならないだろうなぁ^^;

池袋 東方美食城で一杯

2005-10-10.jpg雨の中、夕方早めの時間から友人と食事をした。・・・場所は池袋の「東方美食城」。以前、仕事で会った中国人に教えてもらい、とても感心したお店で、食べに来たのは今回が二回目。
中華料理としゃぶしゃぶを中心にしたバイキング形式のお店で、従業員は100%日本人ではない。まあ、従業員に外国人が多いお店は珍しくはない。でも、ここはお客の大半も日本人ではない。・・・そのため、料理は日本人向けの味付けではないので、食べ物に好き嫌いのある人を誘うのは気が引ける。・・・誰を誘うかは必然的に限られてしまうわけだ^^;
一人2,800円の食べ放題・飲み放題コース(2時間)。
ラム肉と豚肉のしゃぶしゃぶ、イイダコのしゃぶしゃぶ、牛焼き肉、さらに各種中華料理(炒め物や中華粥、点心など)を満腹になるまで食べた。・・・中でも絶品だったのは、鶏の足の煮付け。繰り返すけど、鶏の脚ではなく、鶏の足^^ 三本指のあの足だ^^ ・・・この鶏の足は、香港や台湾では屋台などで必ず売られている庶民的なもの。コンビニの総菜コーナーにすら置かれていて、レジでチンしてもらって食べる。一説にはコラーゲンをふんだんに含んでいて美容にいいらしい。ここでは2種類の味付けで鶏の足料理が出ていたけど、どちらも本当に美味だった^^
お酒飲み放題のコースにしたけど、お酒に関しては種類が少なかった。この日飲んだお酒は「生ビール」「紹興酒」「杏露酒ハイ」。・・・真露でいいから、焼酎を飲み放題にしてくれると嬉しいのだが^^;;
17:00過ぎから食べ始めたので、19:00過ぎにこのお店は時間切れになった。もうこれ以上は食べられない状態^^;

平成17年国勢調査 その2

今日、国勢調査票の回収に調査員が来た。
基本的に国勢調査の意義は理解できるので、できる限りの範囲で協力したいと思う。記入したくないところは空欄のままにしたので、こころよく調査票を渡した。非常に丁寧な感謝の言葉を受け・・・連日のようにニュースで報道されている調査票の提出拒否のことを想像した。たぶん、この調査員のおばさんも苦労しているんだろうと・・・。その辺のことをちょっと聞いてみたいと声をかけようとした瞬間、まるで逃げるようにいなくなってしまった^^; やっぱり、いろいろイヤな思いもしているのだろう。
このところテレビや新聞では、「国勢調査制度の崩壊」のような報道が続いている。居留守を使ったり、はっきり拒否したりと形は様々だけど、票差票を配布できなかったり、調査票の提出を拒否されることが続いているという。これだけ大きく繰り返し報道されると、ますます拒否する人が増えるだろう。・・・そもそも、国勢調査のやり方がどんどん時代遅れになっているのは確かだ。プライバシー意識の高まりと同時に、個人情報という概念が普及した今日では、記名方式での調査はなじまなくなったのだろう。
一昔前まで、国勢調査には「年収」という記入項目があった。これは明らかにプライバシーの侵害だと言うことで削除されたけど、それまでは「国民の平均年収」を割り出すために使われていた項目だ。でも、国勢調査からこの項目が外された後も、何らかの調査により「平均年収」は公表されている。しかも、5年毎にではなく、毎年新しい情報が提示されている。・・・つまり、全国民に対して一斉に調査しなくても事足りる項目だったと言うことだ。
さて、今回行われた国勢調査の項目で、抽出サンプル調査では済まない項目ってあるんだろうか? 少なくとも、500億円以上の費用をかけてまで、一斉調査する必要はないように思うのだが・・・。

BOOK「中国経済のジレンマ」

chugoku-jirenma.jpg 中国経済のジレンマ
      資本主義への道

 関志雄著
 (ちくま新書:740円+税)
 ISBN/ASIN:4480062696
 

この夏あたりから、仕事の関係で中国に興味を持った。・・・15年ほど前まではchina Watchを趣味にしていたし、何度も中国には遊びに行ったことがあったので、中国に興味を持つのは今回が初めてではない。
少し前に読んだ「チャイナ・リスク」黄文雄著(海竜社)がかなり偏った本だったので、バランスをとるために読んだ本。まあ、常識的といえば常識的な本なので、その分、面白味には欠けたけれど^^;

●いままでに読んだ本は「山の図書館・アメダゼ文庫」を見てください。

BOOK「垂直の記憶 ~岩と雪の7章~」

suityokunokioku.jpg 垂直の記憶 ~岩と雪の7章~
 山野井泰史著
 (山と渓谷社:1,500円+税)
 ISBN/ASIN:4635140059
 
 
 
山野井泰史が書いた本をはじめて読んだ。そもそも、山野井が自分で本を書くなんて思ってもいなかった。それは、多くの人同様に、山野井があまりにもストイックで、寡黙で、ある意味で偏屈な人間だと誤解していたからだ。
この本は、18回におよぶヒマラヤの巨壁に挑み続けた記録を、山野井自身がまとめている。前半は8000m級の山々に、あるときは少人数で、あるときは単独で、アルパインスタイルにこだわりながら登り続けた記録。文字通り、超人的としか言いようのない体力と気力、そしてテクニック。冬季アマ・ダブラム西壁新ルート単独登頂、チョ・オユー南西壁新ルート単独登頂、レディース・フィンガー南壁初登・・・ヒマラヤの高所にある巨壁での幾多の快挙。山野井は世界のトップクライマーの仲間入りした。
しかし、この本の真価は苦難に満ちた後半部にある。後半は一変して「遭難本」にでもなったかのような印象を受ける。「遭難本」は雨男が勝手に使っているジャンル分けだけど、これで雑誌「山と渓谷」にも紹介されたことがある。・・・マナスルで雪崩に遭遇したあたりから、山野井の何かが狂いはじめたような気がする。もちろん、その後もK2南南東リブから単独無酸素初登、ビャヒラヒ・タワー南ピラー初登という実績も残している。しかし、何か輝きを失っていたように思うのは気のせいだろうか。
3年前の今日、2002年10月5日、妻・妙子(日本人女性トップクライマーのひとり)とともに挑んだギャチュン・カン北壁では、山野井自身は第2登を果たしたものの、下山時に度重なる雪崩に遭遇し、氷点下数十度で何度もビーバクを強いられ、飲まず食わずで自力下山。あまりにも壮絶すぎる遭難記録で、よく生きて帰ってきたものだと思う。山野井夫妻だからこそ可能だった超人的脱出だったのは間違いない。
このところ更新していないけど、ちょっと自慢のコンテンツ「山の図書館別館資料室登山史年表」を作りながら、山野井がギャチュン・カンで苦難を舐めたことは知っていた。手の指数本と右足の指すべてを凍傷で失ったことも雑誌の記事で読んでいた。でも、山野井が引退するなんて考えもしなかったし、やがて山野井が復活するのは当たり前のことだと思っていた。
・・・「あとがき」を読んでホッとした。本当に山野井泰史は復活する。

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平成17年国勢調査

今年は国勢調査が行われる年だ。5年に一度行われる調査だから、大学に進学してひとり暮らしをはじめて以来、7回目の国勢調査ということになる。しかし、毎回、きちんと全項目に記入したことはない。明らかにプライバシーの侵害に当たる設問があることと、何の統計に必要な設問なのか理解できない項目があること、出版やソフトウェア開発など新しい職種にフリーランスで従事していると記入方法がハッキリしない場合がある、個人情報の流出が心配されることなど、理由は様々ある。
特に今年の国勢調査は、いままでとは事情が違う。住基ネットが稼働して、国民総背番号制への布石が打たれた後、初の国勢調査であること。・・・国勢調査の主旨は理解できるので、できる限りは協力したいとは思う。しかし、個人情報にかかわることはできるだけ記入したくない。
最初に氏名。氏名を書くと言うことは、個人識別が可能な個人情報ということになる。生まれた年月、あるいは年齢は人口構成などを出すために必要な項目。個人的な情報ではあるけど記入することにした。世帯主、家族構成は未記入。国籍は日本でいいや。
9月の末頃仕事をしていたか? これは一過性の状況についての設問だから記入してもいいとした。何時間働いたか? フリーで仕事をしているからハッキリしない。ぼーっとしているときだって何か仕事のアイディアが浮かべば仕事だし、友人と仕事の話をしているときだって、打ち合わせと言えなくもない。書きようがないので未記入。どこで仕事をしたか? どういう状態を仕事というのか判然としないのだからこれも未記入。住まいに関する各設問・・・持ち家率などが統計として出されるのだろうけど、それにしては意味不明の設問が多い。何か別の意図がありそうだからすべて未記入。
最後に電話番号。不明点など質問される場合があるらしい。・・・この時代に電話番号の記入欄が残っているとは想像もしなかったけど、これも未記入。
さて、どういう統計に使われるか理解できないから未記入にすることが、いけないわけではない。なぜなら、個人情報を収集する場合、企業のアンケートハガキですら、集めた個人情報をどのような目的で使用するか明記しているし、それ以外に目的では使用しないことを表明している。ところが、国政調査票のどこにもそのようなインフォメーションがない。・・・もしかすると、個人情報保護法に違反してるんじゃないだろうか?

BOOK「チャイナ・リスク」

china-risk.jpg チャイナ・リスク
 黄文雄著
 (海竜社:1,600円+税)
 ISBN/ASIN:475930861X
 
 
 
この夏あたりから、仕事の関係で中国に興味を持った。・・・15年ほど前まではchina Watchを趣味にしていたし、何度も中国には遊びに行ったことがあったので、中国に興味を持つのは今回が初めてではない。
このところ、中国の経済成長が日本経済を支えているのではというくらい中国経済に勢いがある。でも、聞く人聞く人誰もが、「北京オリンピックまで続かないんじゃないか」「北京オリンピック後までのこと」「上海万博までもたないのでは」・・・とにかく悲観的なことを言う。その共通認識は、時期的なズレはあるものの「そのうち、絶対に中国経済がはじけるはず」というものだ。・・・「そのうち来る・・・」というジリジリした語感は、日本のバブル経済がはじける直前に何度も聞いたフレーズだ。
この本は、これでもかと言うくらいに全面的に中国経済あるいは経済を取り巻く政治環境の問題点を指摘している。同様の主旨で書かれた本はたくさん出版されているけど、この著者・黄文雄が書く本はある意味で別格。徹底的な反中国・親日本の立場でいくつもの著作を書いているため、話半分程度に読んでおかないといけないかも知れない。・・・でも、雨男も思う。・・・そのうち来るに違いないと。

●いままでに読んだ本は「山の図書館・アメダゼ文庫」を見てください。

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