ハイゼンベルクの顕微鏡
「小澤の不等式」がハイゼンベルクを乗り超える!
石井茂著
(日経BP社:1,800円+税)
ISBN/ASIN:4822282333
久しぶりに量子力学関係の本を読んだ。
サブタイトルが示すとおり、本来この本の主眼は小澤正直東北大学教授の業績を説明するものなのだろうけど、前半部分は量子力学の成り立ちから今日に至るまでの科学史から成っている。ハイゼンベルクを筆頭に、シュレディンガー、ノイマン、ブロイ、ボーアなどといった量子力学確立期の科学者たちがきら星の如く登場し、そして、アインシュタインと言った超有名どころの天才が伝記的に登場するあたりは素人ながら読みやすかった。しかも、論文が学会誌に受け付けられた日付まで紹介されているので、日を追うように新しい発見が相次いだ当時の様子が臨場感を持って感じられた。
また、戦中戦後の日本の科学者の動きなども、なかなか読む機会が少ないので興味をひいた。
でも、いかんせん電車の中でさっと読んでいるだけなので、たまに示される数式すら読解せずに読み飛ばしてしまった。こんなとき、もう少し数学を真面目に勉強しておくんだったと後悔する・・・学生時代は、まさか、今ごろこんな本を読むようになるとは想像もしていなかったのだが・・・。
●いままでに読んだ本は「山の図書館・アメダゼ文庫」を見てください。
