思春期の危機をどう見るか
尾木直樹著
(岩波新書:780円+税)
ISBN/ASIN:4004309980
ここ最近、日本の教育を揺るがす大きな問題がふたつ、「必修科目不履修」と「いじめ問題」が世間を騒がせている。
必修科目不履修は、いまの受験制度を考えると心情的にわからないでもない。でも、学校教育は子供たちを健全な個人として必要な一般教養や社会常識を養うためのものだ。だから国公立、私立を問わず、学校教育に税金か投入されている。「受験に不必要な科目だから・・・」などと言っている生徒がいるようだけど・・・何らかの救済策がとられるにせよ・・・履修しなかった科目もちゃんと補修を実施すべきだと思う。
一方、「いじめ問題」で自殺する子供までいる現状に対し、教育現場の教師や教育委員会の対応は目を追いたくなるほどひどすぎる。彼らを反面教師として見てくれるのならいいけれど、軽蔑すべき大人に自分たちが支配されていると子供たちが感じてしまうようであれば困ったことだ。・・・それでなくても、思春期の子供たちはいろんな意味で難しい。
「むかしはよかった」などと決まり文句は言いたくないけれど、家庭教育が崩壊し、地域社会が崩壊し、学校教育まで無茶苦茶になり・・・一方では学力低下が叫ばれ、さらに塾に行く行かないと言った教育格差が生まれている。そして、インターネットや携帯電話でのコミュニケーション環境の変化などもあり、子供たちがますます生きにくい時代になった。
自分に子供がいないので、ふだんは実感することはないけど、こういう本を読んでいつも感じる疑問がある。・・・本当に世の中は進歩しているんだろうか? 言い方向に向かっているんだろうか?
BOOK「思春期の危機をどう見るか」
rainman (2006年10月29日 23:17)
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