若者はなぜ3年で辞めるのか?
城繁幸著
(光文社新書:700円+税)
ISBN/ASIN:4334033709
何気なく買った本だけど、その後テレビなどでも取り上げられるベストセラーであることを知った。
私も年をとったのか、「いまの若い奴らは・・・」と思うことがよくある^^; もちろん、批判的に見るだけではなく、可哀想だと同情したくなる点も多い。この本を読むと、その同情心はますます募るばかりだ。
団塊ジュニア世代やバブル世代は、いままさに終身雇用という階段が外され、つい最近までリストラという恐怖が背中に張り付いていた。一方、若者はどうか? 今年からは新卒採用の枠も増え、第二新卒のような既卒者の求人も増えてはいる。しかし、ここで就職しても、若者が働く企業は前の世代のような労働環境ではない。
そこには終身雇用というレールはすでにないし、「成果主義」という若手社員につけを回すシステムが存在している。本来、成果主義は決定権を持つマネージャークラスの社員に課せられるもので、平社員に課せられるものではないはず。平社員に成果主義を当てはめると、歩合給的な色彩が強まるばかりで、ノルマの強化に過ぎなくなってしまう。これは、企業側からみると人件費の削減ということになるけど、その反面、管理職はいまだに高い給料をもらい続けている。実態は、管理職の人件費をまかなうために、若手の給料が抑えられている構図になっている。ましてや、これからは団塊世代が膨大な退職金をもらって辞めていく。・・・これでは、会社に腰を据えて一生懸命に働けと言われても、いったい誰のために働いているのかわからない。
でも、この答えははっきりしている。自分自身にために働くしかないのだから、これからは自分のキャリアに対する責任は自分が負うしかない。だから、3年で辞めようと、たとえ3日で辞めようと、誰からも批判される筋合いはない。そう信じて、若い人にはがんばってもらいたい。
