まんがの偽作(あるいは二次創作)は、ある意味では無法状態、ある意味では広くお目こぼし状態が続いている。夏冬のコミケでは、そうした自費出版による「同人誌」「同人ゲームソフト」などが堂々と販売されている。そのコミケには、著作権を持つ版元の出版社もブースを構えていたりして、事実上の公認状態といえなくもない。・・・さらに、秋葉原あたりには、こうした同人誌や同人ゲームソフトを常時取り扱っている専門店まである。もちろん、ネット上でも広く販売されている。
まあ、これ自体が異常なことではあるんだけど・・・^^;
しかし、やりすぎるとこういうことになるらしい。
人気まんが「ドラえもん」の最終話を勝手に漫画化し、販売した元漫画家の男性が、出版元の小学館と藤子プロに謝罪し、売上金の一部を支払っていたという。この「最終話」は20ページの冊子で、電池切れで動かなくなったドラえもんを、35年後にロボット工学の優秀な研究者になったのび太が修理し、よみがえらせるというストーリー。・・・この手のストーリーは1998年ごろからネットに出回っていたけど、この男は「田嶋・T・安恵」の名で2005年秋に漫画化。一部約500円で書店に販売を委託し、昨年夏までに約1万3300部を販売したらしい。
さて、基本的にわたしは藤子・F・不二雄のまんがが嫌いだ。どれもこれも、ひ弱で、無責任で、他者依存心の強いどうしようもない子どもが主人公。・・・のび太などは、自力では何ひとつできず、そもそもやろうともしない。ことあるごとにドラえもんに頼りっぱなしで、問題を起こしても自力で解決したことが一度もない。・・・たぶん、将来ろくな大人に成長しないだろうというキャラだ。にもかかわらず、一人前に色気づいて、しずかちゃんに鼻の下を伸ばしていたりする・・・。「夢のあるストーリー」だなどと持ち上げられることが多いようだけど、はっきり言ってのび太は最低の子どもだと思う^^;
さて、今回の違法の「最終話」は、どこかの学校の教師から「学校の教材に使いたい」といった問い合わせがあるほど、できのよいストーリーらしい。たしかに、オリジナルのクズのび太なら、一念発起してロボット工学の研究者になるなんてあり得ないだろうし・・・。
オリジナルよりできが良さそうなんだから、違法なのは間違いないけど、ここは、コミケ的精神で・・・警告だけにとどめるくらいのことがあってもよかったのかなぁ・・・などと思っている。
