3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
アウトサイダーの時代
城 繁幸著
(ちくま新書:720円+税)
ISBN/ASIN:4480064141
学校を卒業するときの経済動向で就職、ある意味で一生が左右される不公平は確かにある。氷河期といわれた就職難の時代から数年ずれただけで、圧倒的な売り手市場になる。こういう変化は学生たち自身ではどうしようもないことだから、大人が何とかしないといけない。大人というのは、企業の経営者たちであり、行政であり政治のことだ。しかし現実は、労働市場の規制緩和で若者と女性の非正規従業員が増え、その搾取によって年長者の既得権を守る経営。つまり、政財界が手を取り合って若者の未来をつぶしているようなものだ。
こうした年長者の既得権にしがみつく姿勢は、労働組合に顕著に表れている気がする。たとえば、つい先日、財政改革案を示した橋下大阪府知事。その改革案には職員給与の削減と退職金の削減が含まれているけど、労働組合は猛烈に反発している。自分たちの既得権をいかに守るかばかりを気にして、将来の大阪府の財政破綻なんかどうでもいいといわんがばかりだ。もちろん、臨時職員という雇用が不安定な職員のことなど、視野にも入っていない。・・・かつて、改革派であった左翼の労働組合が、いまではもっとも保守的で自己保身しか考えない時代になってしまったということだ。
これでは、3年で辞めようがどうしようが、今の若者は自分の将来に希望を見いだせないだろうなぁ~。
BOOK「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」
rainman (2008年6月 3日 22:52)
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