一昨日の8日、秋葉原の歩行者天国にトラックでつっこみ、さらにサバイバルナイフで通行人を無差別に死傷した事件。数日すぎていろいろな情報が伝えられ始めた。それにしても、さすが秋葉原だ。本来は別のものを撮影するつもりで持ち歩いていたにせよ、デジカメやデジタルビデオカメラを抱えた若者がたくさんいたらしく、犯行時とその直後の映像がふんだんに記録されていた。
犯人像としては、25歳の契約社員・・・いくつもの会社を転々として、将来への不安を抱えていたという。犯行の準備段階から形態の掲示板に克明にコメントをあげていたとかで、ネットとの関わりや、アキバという街との関係を云々されてもいる。犯行の動機は、持てあます自尊心に対して、あまりにもかけ離れた現実。そして、将来への漠然とした不安のようなものらしい。
このところ、各地で似たような事件が続いているので、これが特殊な人間による特殊な事件なのか、できればそうあって欲しいというような論調が新聞テレビの報道に見え隠れしている。
でも、こうした犯人の心理状況は特殊なものではないように思う。自分のことを振り返っても、若者が自分の能力をそれなりのものだと思いこんでいるのは自然なことだと思うし、現実社会に出て、どうやらそれが過信であることに気が付いていくのが普通の生き方のように思うから・・・。ただ、今回の犯人が普通ではなかったのは、実際に凶悪な犯行に及んだことだけだ。
つまり、育ちも生き方も普通、置かれた状況も普通、特殊なのは犯行だけ。・・・これって、通常の殺人事件などと同じ構図だ。・・・けっして、ネットがどうの、秋葉原がどうのとは関係のないことだと思う。実際、犯人にとってアキバは、シンパシィを感じる街であったろうし、そこに集うに飛びとを攻撃する理由はなかったはずだ。
むしろ関係があるとしたら、ネットの掲示板にしかリアクションを求めることができない孤独な状況。本当に心の通った友人を作りにくい時代。そして、若者に非正規社員が増えて、社会で活躍しようにも思うような場を与えられない社会の方にあるんじゃないだろうか。こう考えると、この手の事件が最近多いことにも納得がいく。そして今後ますます増えて行くであろうことも予想が付く・・・。
