BOOK「女装と日本人」

josoutonihonjin.jpg 女装と日本人
 三橋順子著
 (講談社現代新書:900円+税)
 ISBN/ASIN:4062879606
 
 

 
この本を買ったのは、とくに「女装」あるいは女装にまつわる文化史に興味があったからではない。・・・本屋の新書のコーナーでこの本を見つけたとき、走馬燈のように子どもの頃の記憶が蘇ったからだ。

もう40年も前のことだけど、北海道の片田舎の地方都市に住んでいたとき、家の近所に女装者がいた。いつも薄汚れた女物の和服をだらしなく着た老人だった。何をするでもなく、ただふらふらと歩いている姿を遠目に見かけるだけだったけど、無邪気に心ない子どものことなので、わたしを含め友人たちはみな、「乞食のじじい」と呼んでいた。
実際にホームレスであったのかも知らないし、物乞いをしているのを見かけた記憶もない。ゴミ箱をあさっているのも見かけた憶えはない。でも、なぜか「乞食のじじい」と呼んでいた。・・・いま考えると不思議なことに、その老人が女性装でいることをからかったり、特異なものだと思った記憶がない。
いまであれば、たぶんトランスジェンダーとかなんとか呼び方もあるのだろうけど・・・当時は「おかま」という単語しかなかったと思うけど、その老人を「おかま」だと意識したことがなかった。
決して「おかま」という概念を知らなかったからではない。女子とよく遊んでいる同級生がいて、その友人のあだ名が「おかま」を文字った「かま子」だったから、「おかま」のことは知っていたはずだ。

まあ、そんなことを思い出したから読んでみる気になった。・・・読んでみるとけっこう知らないことも多く面白かった。そして改めて思った。・・・そういえば、東京って女装者をたまに見かける。他人に関心のない人が多いから、女装の人も暮らしやすいのだろう?^^;
そして、それを見て驚かない自分がいる。・・・不思議な世の中だ^^;

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