ビールの事典
三省堂編
キリンビール株式会社・協力
(三省堂:950円)
ISBN/ASIN:438515550X
※昭和60年に購入した本。
本棚の奥をひっかきまわしていたら、むかしの本がいろいろ出てきた。たぶん、何かの時に、資料として読んだ読んだ本。
ビールの歴史や製造法、日本への伝来など、大半の部分はいま読んでも通用する内容だけど、さすがに日本でのビールの状況などは大きく様変わりしていて、今さら読むには耐えない。
でも、あえて読んでみると、ある意味では・・・いまの日本のビールはだいぶまともになったのかも知れないという気がした。この本が書かれた当時は、破砕米や澱粉が原料に含まれる、いわゆる日本風のビールが主流で、モルトだけから作られるビールは少なかった。それがいまでは、各社とも揃っている。そして、自由化のおかげで・・・美味しいかどうかは別として・・・個性的な地ビールも各地に登場している。
しかし、本当にそうかと言うと、決してそうではない。
発泡酒、第三のビールのように、ビールまがいのビール風飲料が、本物のビールの出荷量を超える現実・・・。まあ、ビールメーカーの努力と言えばそうなのだけど、その前に、普通の社会人が普通に仕事をして、晩酌で普通に普通のビールが飲めない経済状況になってしまったというのが現実で、本当に世の中がよい方向に進んで来たとは思えない。
だいたい、晩酌でビールの中瓶1本飲めない状況で・・・どうやって少子化を防げるというのか? 高齢化社会でどうやって年寄りを支えるというのか?
こんな古い本を一冊読んだだけで、いまの世の中が明らかに悪い方向に進んでいることに気が付き、そして今後も軌道修正されそうもないという絶望感に襲われてしまうとは思わなかった^^;