BOOK「つくられた「環境問題」」

tukuraretakankyoumondai.jpg つくられた「環境問題」
     NHKの環境報道に騙されるな!

 日下公人+武田邦彦著
 (WAC:857円+税)
 ISBN/ASIN:4898316030
 
 
テレビ番組などで、「リサイクルなんかしなくて良い」「石油は節約する必要がない」などとセンセーショナルな発言をしている中部大学の武田邦彦教授と、評論家の日下公人の対談。

仕事柄、環境問題には早くから関心を寄せていたけど、正直言って、内心ではピンとこない点が多くて、何かがおかしいという気はしていた・・・。例えば環境ホルモン。あれはいったい何だったのか? さらにはダイオキシンやPCB汚染、あれも宙に浮いたままどこかに消えてしまった。
この対談を呼んで、すべてが氷解したわけではないし、すべてに賛同できるわけではないけど、なるほどという点が多々あった。
そもそも環境問題って、とらえどころがなくて、意味不明なところが多い。特に、マスコミが宣伝する「環境問題」は、エネルギー問題、ゴミ問題、産業廃棄物問題、都市問題、自然保護、環境保全・開発問題・・・などなどいろんな問題点がごちゃ混ぜに扱われていて、論点が矛盾だらけだし、意味不明の論点も多いと感じていた。そして、小学校などでも、表面的で、一見わかりやすい環境への取り組みを教育しているようだけど、根本的なところで本当に環境にやさしいのかどうか疑うようなことも多い。
結局のところ、国民レベルでどういうコンセンサスが得られ、政治的にどう対応していくかの問題で・・・地球に優しいとか優しくないとかは別問題、経済的か非経済的かも別問題で・・・なんにせよ、これからしばらくは環境技術がメシのタネになり、経済・政治摩擦のタネになり、国際協調あるいは対立のタネになっていくのだろう。科学的か、非科学的かなんて、政治・経済にとっては何の意味もないことだから・・・^^;

でもまあ、ここに来て最近、「環境問題は科学技術の悪しき副産物ではあるけれども、これを克服するのも科学技術の役割」だという認識が定着してきたようだから、まだ、現代文明が進歩する可能性は残っているようだ。

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