大学論
いかに教え、いかに学ぶか
大塚英志著
(講談社現代新書:760円+税)
ISBN/ASIN:4062880435
大学で「まんが」や「アニメ」を教える学部ができたと言う話題を最初に聞いたのはいつだろう? かれこれ5、6年前のことだろうか。少子化で学生が減り、希望者は大学に全員入学できる時代が近づいてきてからのことだ。
この本は、そうしてできた新学部で教鞭を執る著者の体験的な話しから、副題にある大学で学ぶことを意味を考察している。内容は至極納得のいくもので、大学教育に関すること以外に、メディアについて、表現について、表現する方法についてなど、ほぼすべての内容に異論はない。
でも、書名が「大学論」であるにも関わらず、大学とは何か、大学がこのままでいいのかなど、根本的な部分の考察がない。大学全入の時代に、大学が変わらなくてもいいのか? 旧態依然としたアカデミズムに変革の必要がないのか? 私にはこんな疑問がつきまとうのだが・・・。
だから、この本の読んで、書いてあることのほぼすべてに賛同していながら、どうしても著者に向けてのひとつの意見を投げかけたくなる。
『世の中には、専門学校というものもあるんだよ。専門学校の役割じゃないの』と。









