山のラーメンの謎



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誰かホントのことを教えてくれ!

「そば」と「うどん」を置いてるにもかかわらず、
ラーメンをおいていない山小屋が多いのは、なぜだ?

  山のラーメン
仮説1
生麺説
【状況】 そば、うどんには、乾麺が比較的普及している。ラーメンにも乾麺はあるが、一般には普及していない。
【論拠1】 山小屋は自家発電で電力をまかなっているため、冷蔵・冷凍できる食材には限りがある。さらに、ラーメンの生麺は、冷蔵庫に保存しても、乾麺に比べて圧倒的に賞味期限が短い。
【論拠2】 山小屋は交通機関のない、不便なロケーションにあるため、生麺を短サイクルで補給するリーズナブルなロジスティックを確保できない。
【結論】 安定した商品提供ができず、コストもかさむため、ラーメンを売らない山小屋が多い。

【反論】 そば、うどんでも乾麺はほとんど使われていない(ゆで麺を使用している)。

 
仮説2
冷凍保存説
【状況】 山小屋でも、生ものは冷蔵庫で冷蔵している。麓で購入したゆで麺(そば、うどん)も、そのまま冷凍保存される。
【論拠1】 そば、うどんのゆで麺を一般の冷凍庫で冷凍しても、極端な品質悪化はおこらない(デンプンのベータ化による劣化はおき、麺が切れやすくなる)。
【論拠2】 これに対して、ラーメンの生麺を冷凍保存すると、麺が使い物にならなくなってしまうらしい。一度、茹でた上で冷凍するにも、山小屋では十分な水と燃料が確保できない。
【結論】 水と燃料の豊富な麓で茹でてから輸送するなんていう面倒なことはしていられないので、ラーメンを売らない山小屋が多い。

【反論】 山小屋のゆで麺(そば、うどん)は、必ずしも冷凍保存されず、冷蔵されている場合の方が多い。ゆで麺にしておけば、ラーメンも同じ扱いができるのはず。

 
仮説3
中高年者説
【状況】 都市近郊の低山から百名山まで、登山者の中心は中高年者が大半を占めている。
【論拠】 中高年者の嗜好は、そば、うどんの方に偏っていて、ラーメンを食べるのは少数派である。
【結論】 少数派の食べるラーメンは採算性が悪いため、ラーメンを売らない山小屋が多い。

【反論】 中高年登山者(とくに団体)は、余分すぎるほどの行動食や昼食を持参していることが多い。むしろ、山小屋の食事を食べる登山者は、行動食では不満足な若い登山者が多いのではないか?

 
仮説4
油脂説
【状況】 山小屋には十分な排水処理施設がない。
【論拠】 宿泊者に食事を提供する限り、生活排水がでるのは仕方がない。しかし、十分な処理施設がないため、油脂分の混入はできるだけ避けたい。
【結論】 油の多いラーメンを作ると排水中の油脂分が増えるため、ラーメンを売らない山小屋が多い。

【反論】 山小屋の作るラーメンには、ほとんど油は入っていない。「背脂チャチャチャ」系のラーメンがない理由にはなるが、ラーメンを出さない理由にはならない。カレーライスからでる油脂分の方がぜんぜん多い。それどころか、山小屋の食事で、天ぷらやフライが出されるくらいなので、ラーメンの油脂分など問題にならないはず。

 
仮説5
やる気説
【状況】 山小屋はバイトのお兄ちゃん、お姉ちゃんが料理を作っている。
【論拠1】 少品種を大量に提供する方が効率がいい。とくに、料理のプロがいない山小屋ではなおさらのこと。そば・うどんなら、バイトでもカンタンに作れる。
【論拠2】 「顧客サービス」という概念のない山小屋は、そば、うどんに限定し、ラーメンはまでは手を広げたくない。一方、「顧客サービス」という概念のある一部の山小屋は、チーズケーキやアップルパイなどまで売っている。
【結論】 やる気のある山小屋の多い北アルプスや八ガ岳にはラーメンが多く、やる気のない山小屋の多い南アルプスはラーメンを売らない山小屋が多い。

【反論】 たとえバイトであろうと、ラーメンもカンタンに作れる(山のラーメンの作り方参照)。南アルプスにラーメンの少ない理由としては正しいと思う・・・。しかし、やる気のない山小屋で、ラーメンだけおいていて、そば・うどんのないところがないのはどうしてだろう?

 

仮説6
回避説

●HT様よりヒントになるメールを戴きました。ありがとうございます。仮説6は、このメールをヒントに考察したものです。
「世の中に立ち食いそば、うどんはありますが、立ち食いラーメンなどと名乗って、本格的ラーメンとは最初から勝負は避けたよというものはありません。
山小屋連中が、そばうどんなら出すがラーメンは出さないというのには、こんな事情があるのかも知れなせん。」(2005.4.22)
 

【状況】 山小屋の状況を考えると、ロケーション的にも人的能力からも、本格的なラーメンは作れない。
【論拠1】 ラーメンには本格的な専門店がしのぎを削り、安直なラーメンでは商売できない。そばやうどんには、立ち食いそば屋のような存在があり、安直なそばやうどんを出しても商売が成り立つ。
【論拠2】 街中でも「立ち食いラーメン」のように本格的なラーメン専門店と勝負を避けた存在は成り立たない。そもそも、山小屋が本格的なラーメン専門店と勝負をする必要はない
【結論】 山小屋の立地条件を考えると、本格的なラーメンは作れない。故に、そもそも山小屋でラーメンというシビアな商品を出す必要がない。

【反論】 確かにラーメンがグルメ化して、行列ができる云々といわれる時代ですが、すべてがそういう本格的なラーメンではない。そば屋で出すラーメン、大衆食堂で出すラーメン、ドライブインや海の家などなど、とくにこだわりのないラーメンは世の中にあふれている。そもそも、立ち食いそば屋でラーメンを出すところすらある。
そういうラーメンは決して専門店の本格的なラーメンと戦おうなどとは思っていないはず。いわんや、山小屋のラーメンがラーメン屋と競う必要などぜんぜんないし、極限的に独占的ロケーションにあるのだから、競争などなしに気楽にラーメンを出せるはずなのだが・・・。

 

  

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