■雨男の山行五箇条
1.雨男と告白しないこと

◆誰だって山に登ったからには、澄み渡った空の下で清々しい気分で山と接したいし、頂上からは辺りの景色を楽しみたいと考えているはずです。
雨男である私にしても同じことで、雨の中、つらい思いをしてただ頂上を踏んできたという山行では物足りません。この悪天候下、悪路をよく歩いてきたという「達成感」は増すのかも知れませんが、山登りの本質的な楽しみが半減していることは間違いありません。

◆山に入ると、登山者同士なんとなく連帯意識のようなものが芽生えることがあります。特に雨の日などは、ふだんであれば混雑する頂上にもパラパラと数人がいるだけで、目と目で物悲しい連帯感を醸し出す瞬間があります。
いつもであれば、「こんにちは」くらいの言葉しかかわさないのに、「あいにくの雨ですね」「いやあ、よく降りますね」「当分、止みそうにないですね」などと、妙に会話が弾んだりします。
こんな時、「いやあ、また雨か」などと、自分が雨男であることを周囲に悟られるようなことをいってはいけません。ましてや、自分が雨男であることを自慢するかのような言葉は、死んでも口にするべきではありません。
もし、雨男であることがバレた場合、それまであたたかい連帯感に包まれていた山頂で、自分一人が確実に孤立します。山頂だけならまだしも、その後、山小屋で一緒になろうものなら、下山するまで仲間外れにされると覚悟しなければなりません。

◆そういいながら、私はこのホームページで雨男であることを公表していますが、山の中では知らない人に決して雨男だと悟られないようにしています。
しかし最近、友人の子供たちなどを交えて登山をすることが増え、少し状況が変わってきました。実は、その子供たちは、わたしのことを「雨男さん」と呼ぶのです。そのため、山の上などで「雨男さん」などと大声で叫ばれたりすると、思わず周囲を気にしてしまいます。その子供たちとは、雨の降らない日に日帰りで出かけるだけなので、雨男であることが周囲に知られても、ボコボコにされることはないだろうと思いますが・・・。


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