■雨男の山行五箇条
2.常に完璧な雨対策を施す

◆雨男であるからには、いつも万全の準備を整え、山で雨に降られるのが「雨に対する礼儀」だと思います。そのためには、雨対策には「お金」と「手間」を惜しんではいけません。どんな雨の中でも、安全で快適に過ごせるのが、雨男のプライドだと思うからです。

◆雨男のユニフォームである「カッパ」は、惜しまずゴアテックス製を買うべきです。もちろん使用後の手入れも忘れないよう心がけなけます。ザックカバー、帽子、手袋など、すべて防水対策は手を抜かずに行いたいものです。
ゴアテックスの軽登山靴など、最近の登山靴は手入れもずいぶん簡単になっていますが、皮革製の登山靴では、防水処理は不可欠です。私は、メスナーの重登山靴を履いていますが、岩場などで表面に傷がついたまま雨に降られると、皮がしっとり雨水を吸ってかなり重くなります。そのため、防水ワックスは毎回塗っています。万一、靴に雨水が沁みた場合は、次回までには必ずメンテナンスしておくようにしています。

◆ザックが重くなるからといって、雨対策の装備を省いてもいけません。気温が高そうだからといって、シュラフカバーを持たずにいく。降ってもたいした雨じゃないだろうと、フライシートを置いて行く。そんな怠け心が、山での快適さをどんどん失わせていきます。
悪天候に備えるために、テントの張り綱を必要以上に大きな石に結んだり、ペグもしっかり打ち込むように心がけます。私は、鳳凰山で深夜、強風にあおられテントが飛ばされそうになったことがあります。以来、テントの固定にだけはかなり真剣に気を付けるようにしています。
当然、パッキングに関しても気をつかいます。着替えはもちろん、ザック内の荷物はビニール袋に分けて入れます。雨天での幕営準備、撤収を考慮したパッキングを行います。

◆普通の人であれば、「予想外の天候の悪化」「天気予報が外れた」でも済みますが、雨男たるもの自分だけは雨が降ることを事前に知っているのですから、万全の準備を整えて山に入るのは当然のことです。一人前の雨男であれば、雨を苦にせず安全で快適な登山ができるはずです。「雨男」と「不精者」がひとりの中に同居していて、雨に降られて悲惨な思いをしたとしても、それは本人の自覚の問題です。
雨男のくせに、雨に降られて悲惨な思いをする「マゾ的雨男」や、装備をケチって死にそうになる「セミ自殺志願雨男」にはなりたくないと思います。


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