■帰宅後のメインテナンス

●濡れたテントの手入れ
テントとフライシートだけは、正直いって濡らしたまま帰宅したくないものです。もし、下山日に天気が回復していたら、テントを組み立てた状態でひっくり返し、底の部分までしっかり乾燥した状態で畳み直します。時間さえ許せば、下山口の駐車場や道ばたでもかまわないので、確実に乾燥させましょう。
テントの底に泥が付き、全体が濡れた状態で帰宅した場合は大変です。風呂場でテントの底を洗い、部屋中を水浸しにしながらベランダまで運び、物干しで干すしかなくなります(狭いマンション暮らしなので)。さらに、全体が完全に乾くまで、何度か上下左右裏表を入れ換えるように干し方を調整しないといけません。
もし、下山後、次の週末まで放ったらかしにしてしまった場合は、近くの公園あたりに行って、テントを組み立てて乾燥させます。夏山からの帰りであれば、確実にテント内に異臭が出てくるので、入口を開けて中の臭いを追い出すまで数時間かかります。雪上に幕営した後であれば、ほとんど異臭がすることはありません。
テント内の小さなゴミは、組み立てたままテントを逆さに持ち上げ、入口から追い出すと簡単にきれいになります。ただし、雨と一緒に持ち込んだ砂などのゴミは、乾燥後もテントの内側に張り付いていることがあるので、見落とさないように気を付けて払い落とします。
乾燥させている間、ついでに補修するべきところがないかチェックします。室内でテントを修理するのは大変なので、できればこの場で修理してしまいます。しっかり乾燥させた後、フライシートには撥水スプレーをたっぷり吹き付けます。

●テントマットの手入れ
テント内で炊事を行い飲食すると、知らない内に食べこぼしでマットが汚れていることがあります。次のテント山行のとき、広げてみるとカビが生えていたりします。帰宅してから広げて確かめるのは大変なので、テントを撤収するときに汚れがないか確かめておきます。汚れを見つけたときは、できるだけその場できれいにしておきましょう。
しかし、帰宅後にマットをきれいにするには、風呂場やガレージなどで一度広げて、水洗いするくらい徹底的にきれいにしておくのが無難です。

●レインウェアとスパッツのメインテナンス
ゴアテックス製を前提とした場合ですが、基本的に普通の洗濯洗剤で手洗いします。説明書にはドライクリーニング(塩素系・石油系のいずれも可)でもよいとあります。
手洗いするときは、泥をよく落とすように念入りに洗います。しかし、細かな粒子の泥はなかなか落ちにくく、シミのような薄い汚れが残ってしまいます。ブラシで強く擦ると表面の撥水性を損ねることにもなるので、まあ、山で着るものなのであまり気にしないことです。そのうち、また汚れるわけですから。
ゴアテックスの防水性・透湿性は通常の洗濯だけで充分長持ちするらしいのですが、ベースの生地の撥水性は使用を繰り返す度に劣化します。洗濯後に中温のスチームアイロンが撥水性の維持に講かがあるようです。あまりにも撥水性が落ちてきたときは、迷わず撥水スプレーを使いましょう。
スパッツは、泥を洗い流せばさほど手入れの必要はありません。足の裏を通すゴムバンドに痛みがないか、ファスナーなどに傷みがないかだけ確認しておきましょう。


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